doro / スクラップ・3way ミリタリーコート
こんにちは。
TFの岡本です。
寒い…。
一気に冬になりましたね。
アウターを着てくればよかった。
さて、今週末はアウターが充実。
色々選んで比べていただくのにちょうどいいタイミングじゃないでしょうか。
今日はその中でも今までご紹介していなかった、とんでもない一着を。
山内
“doro / スクラップ・3way ミリタリーコート”
col : scrap doro mix
size : 3
どこから話しましょう…。
今日は一先ず簡単に(と言っても多いですが…)説明を。
山内15年の歴史の中で、制作されてきた多種多様な生地。
原料から紡績、設計織りを真剣に日本の機屋と取り組み生まれた、思いの詰まった⽣地たちですが、そのストックの中からランダムにパーツ毎に振り分け裁断し、組み上げたアイテム。
もうこの時点で超手間がかかるんですが、その生地を一つ一つ、奄美⼤島で「泥染」を施しています。
本来の⽣地⾊や質感の違いから、全てを異なったダークブラウンに染め上げ、それらを組み合わせる事で⼀点⼀点違った表情を⾒せるパッチワークのようなアイテムですが、同じトーンで染め上げる事により単純なクレイジーパターンにはない、落ち着きのある仕上がりに。
遠目だと⼀⾒同⾊に⾒えますが、近くに寄ってみるといろいろな⽣地の質感や、微妙な⾊味の違い、感触の違いがあり、とても表情豊かなのが窺えます。
泥染めのアイテムをお持ちの方はご存知だと思いますが、最初は少し張り感がありつつも、着用するにつれその張りも落ち着き、経年による色変化も楽しみ。
生地のロス、廃棄を無くしていくという点ではサスティナブルな動きの一つですが(海外メゾンは結構やってますよね)、そこを踏まえつつ、従来の量産よりも圧倒的に⼿間暇かけて仕⽴てることで、モノとしてより⼀層の完成度、特別感をもつアイテム。
アウターとライナーはそれぞれ別々でも着用が可能で、アウターは春先や秋頃のアイテムとして、ライナーは秋冬のアイテムとして使用でき、合わせて着用する事で真冬まで対応可能。
もうこのライナーがライナーのクオリティでは無いので、単純にアウター2着が合体している感覚です…。
一般的な3way仕様のアイテムは、アウター/ライナーどちらかに、ジップ等の脱着用のディテールが残ってしまうことが殆どで、それが気になってしまうことも多々あります。
ですが、それぞれで着用した際にも余分なディテールがなく、さらにシンプルに収めていくための、山内ならではの仕立てに。
付属種類もシンプルに、ジップとボタンだけでまとめ上げています。
ある程度制限を設けた中で長い時間熟考を重ね完成した仕様は、なかなか他ではお目にかかれないもの。
型紙パーツ数は約90。
一般的な洋服に比べると途方もない数ですが、更にバチバチに細かい運針、随所にダブルステッチ/閂。
ここまで時間のかかる縫製は山内史上このコートが歴代1番。
量産のこととか効率とかガン無視で、ただひたすらモノのクオリティを高めにいくこの感じが最高です。
また、ライナーの袖口リブは、通称「山内リブ」を使用。
「なんぞや。」と思われる方も多いとは思いますが、リブの上に生地を乗せ、リブにテンションを加えながら、生地に一本一本手作業でステッチを施した山内オリジナルのリブです。
絶対縫い辛いと思うんですが、恐ろしく綺麗。
僕がやったらきっと発狂します。
見たら実感していただけると思うんですが、布帛のアイテムとの相性、質感や色の統一感など、出来合のリブとは全く異なる印象。
関わった人の数も、掛ける時間も圧倒的。
一般的な「洋服一着」とは一線を画す、相当な時間を要するこの一着。
そこまでやるか…?をやっちゃう。やりきっちゃう。
商品、というよりも作品。もうアートピースです。
ぜひ見てみてください。
ヤバ過ぎて、きっと笑顔になっちゃうと思います。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。